2017年8月14日

jlrq.clsをCTANにアップ.傍注の扱いを変更した.従来は\marginparをそのまま使っていたので,本文の外の余白に表示されていたのだが,パラメータなどを調整して本文の一部として扱うようにした.なお,\marginparを使うというのは変わっていない.つまり,今までは

本文傍注
という感じだったのが,
本文傍注
という感じになる.たぶんこっちがJLReq的に正しいと思うのだけど…….デフォルトでは傍注長さが0に設定されるようになったので,特にパラメータをいじらなければ今まで通り本文が中央寄せになる.ちなみに傍注長さが0だと\sidenoteは定義されないので,デフォルトでは\sidenoteは使えない.縦書きも同様で,今度は脚注(どちらにせよ\sidenoteで出力される)がレイアウトに考慮される.

ZRさんからの宿題の和文間隔,とりあえず\□という命令(□は全角空白,U+3000)を使う,ということにした.JLReqによれば,区切り約物の後には和文間隔でスペースを入れる(3.1.6.a 注1)ので,

だろうか?\□ 何のために!\□ 私は、
というようにすればよい.LuaTeXの場合は単に
だろうか?□何のために!□私は、
でよいはず.ちなみに直後に終わり括弧類がくる場合は空きが入らない(3.1.6.a)ので,単に
私は、「うまい!」と思える
とすればよい.

[追記]JLREQとCSS(3)見ていてやっぱり和文間隔は消えることはないのではないかと思い直している.次でまた動きを変えるかも.

こっからはまだ悩み中.まず区切り約物自身を出力する\?とかを用意した.これだと

だろうか\? 何のために\! 私は、「うまい\! 」と思える
と入力できる.が,JLReqは区切り約物の後の全角空きは手動で入れるべきと言っているように思えるので,どうなんだろう.ちなみに文中の区切り約物は前後に四分空きを入れる(3.1.6.a 注3)のだが,その際は*付きにする,つまり
誰に見せるか\?* を考える
とする.こっちはよさそうなんだがなぁ.

上の空き挿入に関連して,\jaspaceという命令も定義してみた.\jaspace{zenkaku}で全角空き,またnibuやshibuで二分空き,四分空きが入る.要するに\hspaceと変わらないんですが…….

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